3日間のNorthern1000初日です。
朝起きると、雨。やんでません。
5時半出発予定で、4時半ごろ目をさましました。
するとハーレーの準備をされているお姿が見えました。
私のスイッチも入りまして、急いでバイクに積む荷物を持って準備開始です。
ハーレーとTDMのお二人に、ご挨拶をして、カッパを着込み、いよいよ出発です。
シェアハウス冨岡のご主人にお見送りをいただき、一番最後に出発しました。

雨中のタンデム スタート!最初のトラブル発生
お二人の参加者のおかげて、スタート時、余計なことは考えずに、走り出すことができました。気温は心配していたほど低くなく、これなら長時間走れそうです。途中、数台の参加者と思われるバイクに抜かれていきます。
スタート地点で集合場所は、甚大な震災被害を受け復興中の厚真町役場。iPhoneのマップに目的地を入力、Apple Watchに方角を表示させ、ヘルメットに仕込んだBluetooth headsedの音声にナビしてもらいながら向かいます。
このナビシステムは、方角も確認できるし音声が確実に曲がるタイミングを教えてくれるので、大変便利です。
しかし、インボックスにiPhoneをしまって(充電しながら 雨に濡れないのはメリットでした。)いるためナビの画面が見えません。
昨日、音声、Apple Watchの案内画面が出ないな、と思ったらナビアプリが停止していました。
そのため、案内がないな、そろそろ曲がるんじゃないか、と思ったら、一時停止して、マップアプリが稼働しているかどうかを確認する必要がありました。
出発して15分ほど、もっと参加ライダーに遭遇するかと思ったら、2台に抜かれただけで、バイクはおろか、車も走っていません。
少し不安になり、信号待ちの時にエンジン停止し、インボックスを開けてマップを確認しました。
ルートは間違っていない、よし、出発しよう、そう思ってキーをひねると。。
エンジンがかからない! 汗
どうもギアがニュートラルに入らず(メーターは1速であることを示しています)、スターターが回らないのでした。
なんどもキーをひねったり、キルスイッチを入れ直したり、バッテリー端子をつけなおしたりしましたが、変わりません。
ネットで調べると、コンピューター交換など絶望的な情報が。。
SSTR参加時に発生したエンジン警告灯の点灯、この不安からZUTTORIDEのレスキューに入りましたが、早速そのお世話になるのか?!
スタート前にリタイアか?!
すると、、キュルルル ボーン、ドッドッドッ・・・
振り返ると、息子が得意げな顔をしてアクセルをひねっています。
お前、どうやった??!!
「父さんがいつもやっているように、鍵をひねった。」
とにかく、助かった!すごいぞ息子よ!!
10分くらい時間をロスしたから、急ごう!と、スタート地点に再出発、無事に、6時過ぎに会場に到着します。
今、思いかえすと、このエンジンかからないトラブルは、始まりだったのです。。
いよいよスタート
受付会場に到着すると、BMW、アフリカツイン、KTM、セロー・・・ 冒険の記録であるステッカーが眩しいパニアケースを取り付けていたり、どれだけの冒険をしてきたのであろう、無言のオーラが眩しいバイクがずらりと並んでいます。
その中に、おとなしくオートマのNC700X。ちょっと可愛く見えました。
NCX2台、いらっしゃいました。
フェリーでご一緒した方と、ブルーの750でした。なんか、嬉しかったです。

駐車場の一部が荒れています。地震の爪痕でしょうか。
受付には、あのモッチーさんがいらっしゃいました。
私はSSTRやFBで拝見していたから、気軽にご挨拶しましたが、あちらからすれば初対面。
なんだこのおっさん、と思ったに違いありませんね。
申し訳ありませんでした。
会場で参加賞の椅子と、ポカリスエット、厚真町のステッカー、ハスカップのおにぎりとお味噌汁をいただきました。
ライダーさん達はベテランばかりです。お知り合いも多いようで、我々親子は少しだけ部外者感を覚え、ちょっと緊張です。

美味しかったです。感謝です。

すると、隣に、あの風間さんがいらっしゃいました!
今回参加した目的の一つが、神様である風間さんにお近づきになりたい、と思っていましたが、いきなり夢がかなってしまいました。
おはようございます! 2人で、ご挨拶。
「初参加です!無謀にも息子とタンデムです!」
と、お声をかけさせていただきました。
すると、優しく、
「それは良かったね。ここでしか見えない景色があるから楽しんで!」
と、息子に声をかけていただきました。感激です。泣

前に座られていた、黄色いエアバッグシステムをつけられていた方から、
「いいなぁ、息子さんとタンデムですか」
と優しいお声をかけてくれました。どうもありがとうございました。
おかげさまでスタート前の不安が軽くなりましたし、少しだけAway感が和らぎました。
開会のセレモニー、厚真町の町長さんからのお話を聞き、昨日見た災害現場を思い出しました。
また役場の駐車場のアスファルトが凸凹しているのに気づきました。また、役場の公務を行なっているプレハブもありました。
震災の爪痕は、まだまだ生々しく残っており、ここに暮らす方々の生活は正常ではないことを実感しました。

スタート時間が近づき、ゼッケン順に並びます。私のゼッケンは29番!
厚真町長さんがスタートの合図をしてくれて、いよいよスタートです。
雨の中、ナビの勧めに従って走り出します。
前、後ろに参加者が連なっていて、荘厳な眺めです。
初の雨のタンデムライドでしたが、予想以上にしっかりした感触で、不安定になる、という感触はありませんでした。
しばらくすると、前を走るバイクは遠く先に向かい、後ろを走るバイクが、サムアップしながら追い抜いていきます。
これです、これ。
ライダー同士のコミニュケーション、サムアップや手を振る、という行為の、なんと、頼もしく嬉しいことか。
これを息子に見せたかった。
最初はぎこちなかった息子のサムアップも、走行距離が増えるに従い、かっこよく手を挙げていた、と、思います(後ろまで目がいきませんが、たまにバックミラー越しに手を挙げる姿が見えました。)
むかわ四季の館
無事に最初のWayPoint、むかわ四季の館 に到着。すでに、参加者は到着していて、皆、スタンプを押したりWPの登録をしています。
Northern1000はラリー形式のツーリングです。
WPが指定されていて、そのポイントを通過しゴールしないと完走になりません。
WPを通過した証としてスマートフォンによるGPS位置とオドメーター登録か、スタンプラリー用紙へのスタンプとオドメーター記録の提出が必要となります。
GPS記録は、簡単な作業で瞬時に登録でき、後日、走行ルート完走証として良い思い出となります。
スタンプラリーも、後日、良い思い出になります。
デジタルと違い、ハードで記録と思い出が残ります。
今我が家にあるスタンプは、雨の中の激走を物語ってシワシワです。
SSTRの時、スタンプをサボったことと、今回の雨と、ペースが遅くて焦っていたのとで、初日のスタンプを忘れてしまいました。(言い訳ですが。。)
スタンプ用紙には感想コメントを書いて提出するのですが、風間晋之介さんが丁寧に読んでくれていることを後で知り、反省しました。
そんなわけで、最初のWP むかわ四季の館を後にし、次のポイント ぴあ21 を目指します。いよいよ高速を使っての長距離です。
1日目の2番目は、こちらです。
お読みいただきましてありがとうございました。
長々と書いてしまいました。
全部で12もの記事。。読みにくくて、ごめんなさい。
- 準備編4つ 仙台からフェリーで北海道へ 土砂災害の現場に声をなくしました。
- 初日編3つ 初のタンデムロングツーリング。トラブルの始まりです。
- 2日目2つ 朝にまたトラブル。。タンデムにもなれてきました。
- 最終日3つ タンデムになれてきたらノーザンが終わり。。そして、またトラブル。。。泣
ノーザン1000に初参加した記録です。
お世話になった主催者のみなさま、参加されたみなさま、そして家族に感謝いたします。
人生初の1000kmタンデムツーリングでも、トラブルあっても、めいっぱい楽しめたノーザン1000でした。
ノーザン1000、北海道タンデムロングツーリングに、ご興味をお持ちの方に、少しでもお役に立てれば、とてもうれしいです。